2010年9月27日月曜日

旅を感じるエッセイたち


あんなにも暑かったのに、いきなり秋が来ました。
ひと雨ごとに寒くなっていきます。

秋の夜長に、みなさんは何をしますか。

私はDVDを見たり、本を読んだり…

私は本はそれほどたくさん読みませんが、
気に入ったものは何度も読むことが多いです。
小説などは、内容を覚えてもまだ読みたいときは、
適当に開いたところから読み進めちゃったりします。

映画は、2〜3時間で完結するけど、
その間そのための時間を取らなきゃならないので
なんとなく観るのに気合いがいりますが、
本は5分でも読めるので、わりあい気軽に読んでます。

前置きが長くなりましたが、今回はお気に入りの本の紹介です。

今日は「旅を感じるエッセイ」
旅というより、外国の匂いを感じる、というところでしょうか。

『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』
石井好子:著 暮らしの手帖社
シャンソン歌手の石井好子さんがパリで歌手活動をしていた頃の
お料理を中心にしたエッセイ集です。
おいしそうなお料理の話の中に、
まだまだ海外は遠い存在だった頃のパリにいた
石井さんのやわらかい孤独な空気も感じることができる一冊です。

『遠い太鼓』
村上春樹:著 講談社文庫
村上春樹さんが37歳から40歳になるまでの3年間を
主に海外で過ごしたときの日記のようなエッセイ集です。
小説を書くための滞在で、観光的な場所は意図的に外されていて
そのぶん、飾らないその土地の雰囲気を感じることができます。

『Land Land Land』
岡尾美代子:著 ちくま文庫
スタイリストの岡尾美代子さんの写真とエッセイ集。
ポラロイドで撮った写真はどれもノスタルジックでやさしいです。
ページをめくるたび、なんだかため息が出ます。

なんでしょう。こうやって自分の好きな本を改めて見てみると
なんとなく「孤独」を感じられるものが好きなのかもしれません。
もちろんどの本も暗い感じはまるでないのですが…

こういう気持ちはなかなか言葉でうまく表せないのですが
だからこそ、惹かれるのかもしれません。

長くなりました!